適正で有機質を適度に含むなど、植物の根が住みやすい環境の土をいいます。 | |||
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保水性とは、土の水もちのことです。いくら排水性がよくても、土がすぐに乾いてしまうようでは植物は枯れてしまいます。 |
この能力が高いほど植物は安定して生長します。また肥料の与えすぎから根を守る働きをします。 |
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基本の用土は、植える植物に適した培養土になるよう自分で配合して使用します。 また、市販の培養土を自分の栽培環境に合わせて調整するのにも便利です。 |
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関東地方に分布する赤土を乾かしてふるいにかけた褐色粒状の土。ほぼ無菌の弱酸性で、通気性・保水性・保肥力に優れます。最も基本的な園芸用土で、腐葉土などと混ぜて幅広く植物の栽培に使います。 | |
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栃木県鹿沼市付近で産出する淡黄色粒状の土を乾かしてふるいにかけたもの。無菌・無肥料で、通気性・保水性に優れるが酸性のため、サツキやツツジの仲間を育てる以外は他の用土と混ぜて使います。 | |
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通気性や排水性が良い反面、保水性や保肥力は劣ります。 サボテン・山野草・東洋ランの栽培や、さし木の用土として使います。 | |
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多孔質の火山性砂れきの粉砕物や天然の風化物を乾かしてふるいにかけたもの。 通気性や排水性に優れているため、洋ランの栽培や鉢底石として使います。 |
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湿原に生育するコケを乾燥させたもの。特に保水性に優れ、通気性や保肥力にも優れます。 着生ラン・山野草の栽培、ハンギングバスケットの土の乾燥防止などに使いますが、2〜3年で新しいものと取り替えます。 |
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改良用土は、基本の用土の物理性・科学性・生物性を改善し、植物の生長をよくするものです。 腐葉土などの有機質のものと、パーライトなどの人工の用土があります。 |
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カシやクヌギなど落葉広葉樹の葉を堆肥腐熟させたもの。代表的な改良用土で、赤玉土と混ぜてよく使います。十分に腐熟した良品は葉が黒く変色し、手でさわるとぼろぼろとくずれます。 | |
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寒冷な湿地帯の水ゴケが堆積し、分解されて泥炭化したもの。保水性や保肥力に優れ、腐葉土と同様によく使いますが、酸性が強いので苦土石灰などで中和して使います。 pH調整済みの製品はそのまま使えます。 |
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樹皮や、製材時に出る木くずに鶏ふんなどを加えて発酵させ、植物に有害な成分を分解したもの。土壌改良効果と、若干の肥料効果をあわせ持っています。 | |
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ヤシの殻をさいの目に切ったもので、着生ランの栽培などに使います。 塩類を含むものもあるので、十分にあく抜きをしてから使います。 | |
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木やヤシガラなどを炭化させたもので、通気性・排水性・保肥力を高め、酸性化した土のpHを矯正します。また、土中の有害物質を吸着し、有用微生物の住み家ともなります。 モミガラを炭化させた『くん炭』も同様の効果があります。 | |
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ひる石を焼成した極めて軽く、通気性・保水性・保肥力に優れた無菌の用土です。 ピートモスやパーライトと混ぜてハンギングバスケットの用土や、単体でさし木・種まきの用土として使います。 | |
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真珠岩や黒曜石を焼成したもの。軽量多孔質で、通気性・排水性に優れますが、保水性や保肥力は劣ります。土を軽くしたり、通気性や排水性を改良したい場合に培養土に混ぜて使います。 |
培養土とは「ブレンド済み用土」のことです。赤玉土や腐葉土などを自分でブレンドするのに比べ、時間と手間が省ける、必要な量だけ買える、あるいはブレンド作業のスペースが不要などのメリットがあり、家庭園芸では用土の主流になりつつあります。『肥料入り』、『pH調整済み』の商品や、特定の植物を対象とした専用品などがあります。 |
品質のよい培養土は、標準的な栽培方法を基準に設定されています。培養土選びの基本は、『よい土とは?』のところの条件を備えた土をいいますが、具体的な目安として以下のことがらに注意しましょう。 |
商品に、@適用植物名、A内容量、B主な配合原料名、C肥料配合の有無、D製造業者および連絡先などの表示があり、責任の所在が明確になっていることを確認しましょう。 当協議会会員各社では商品の包装に以下のような表示をおこない、品質に関する情報を提供しております。 土の“におい”は 良質な堆肥を配合した土は、においも自然で植物の生長にもたいへん効果的です。 異臭や悪臭のするものは未熟な堆肥などが混ざっている可能性があり、植物の根を傷めたり生育を阻害するおそれがあります。 pH調整の必要は 市販培養土の多くは植物の生長に適したphに調整されています。このような培養土に、さらに石灰などを混ぜると、アルカリ性となってしまうので注意が必要です。 |
品質の良い培養土は、原料などにもそれなりのコストがかかっています。極端に安価なものは、さけたほうが無難です。 重すぎないか、軽すぎないか 特殊な例を除き、一般に植物の生育に適した土の重さは1リットルあたり400〜600g(比重0.4〜0.6)です。 重すぎると通気性が悪く根腐れの原因になり、軽すぎると植え付け後の株が不安定で、根の活着が悪くなります。 肥料配合の有無は 『肥料入り』の表示があるものは、植え付け時の元肥は不要です。そうでないものには、必要に応じて元肥を施しましょう。 |